小説
□通学中に
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「え…嘘…」
トイレは使用中だったのだ。駅にあるトイレは一つ。ひたすら待つしか理緒に道はなかった。
「あ…あのすみません…も…う…我慢できな…いんです……」
ノックをしても返ってくるのみ。理緒はもう限界を超えていた。
そんな理緒の目に飛び込んできたのは隅に置いてあった水色のバケツ。掃除用だろうか、モップなどが入っている。
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