楽しきゃいいんです

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それから待つこと5分、甲斐くんは制服姿で出て来た。


「お待たせー」


早ぇな。


「んじゃ行くか…。今からなら朝練も間に合うさぁ」


「お、久しぶりに木手に怒られなくて済むなー」


「じゃあちゃんと朝練出よーよ甲斐くん…」


「無理。朝は苦手なんばぁよ」


「苦手も何もあるかよ!そんな自由な考えで良いわけねーだろ!」


その通りだ。


「うー……、あ。なら涼音!またちゅー(今日)みたいに起こしに来てくれねぇ?」


「え?」


めっ、めんどくせぇえ!


「う、うん起きて欲しいのは山々なんだけどね。うちも朝弱いし…」


「大丈夫さぁ!」


何がだ。


涼音なら根性で起きれる!


うちが根性で起きれるならアンタも根性で起きようよ


こいつ他力本願かよ!


「…裕次郎、コイツには無理さぁ。やーを起こしに行く前神矢のとこ行ったけど簡単に起きるとは思えねーらん」


「ぬーやが、凛が涼音を起こしたんだばぁ?」


「あー、まぁね」


朝っぱらから不法侵入されましたね。


強烈な寝起きドッキリでしたよ。


「んじゃ、またちゅー(今日)みたいに凛が涼音起こして、2人がわん起こしに来れば良いさー!」


「なんでやねん!」
「なんでだよ!」



フリーな発言にはやっぱり平古場くんもツッコミを入れざるを得なかったようだ。






これ以上うちの仕事を増やさないでくれ!

うん、まだしっかりとマネージャーの仕事もしてないけどね。







つづく
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