楽しきゃいいんです
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「それで。神矢クン、でしたか」
「ひいっ!あ、は、はい!?」
やっべ、反射で「ひいっ!」って言っちまった。
「平古場クンの失態は後で本人に謝らせるとして…おかしなトラブルに巻き込んでしまいすみませんでした」
「あ……いえいえ…」
「比嘉中の生徒でも無いのにマネージャーとは、突拍子もないことを…」
あ、そうだ思い出した。
「ひが」って読むんだったアレ。
「あ、いや、……うち転校して来たんで…えーと、今度の月曜から。比嘉、中?の3年です」
「…………は?」
あ、オカンが驚いとる。
「ぬーやが…やー、わったーと同い年だったんばぁ?」
「は?」
パンッ!!
「ブッ!!」
金髪野郎に景気良く両方のほっぺたを叩かれた。
挟まれた、が正しいのか…ってそうじゃない。
「痛いんですが!人をまぁ太鼓よろしくべしべしと!!…だから言葉分からんのは仕方ないって言ったじゃないですか!!」
「でもイライラするもんはイライラするさぁ」
なんと不条理な。
「…平古場クンは『俺たちと同い年だったのか』と言ったんですよ」
あ、オカンが代言してくれた。
「…てか、同い年……俺たち?」
「俺も平古場クンも3年なので」
「え、オカンも?」
「オカン?」
「なんでもないです」
やっべー、口に出てしまった!!
てか、オカン中学生なのか…。
見えねー。