楽しきゃいいんです
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「そうはいきません。メンバーに顔を知ってもらう必要もありますからね。と言うわけで平古場クン、メンバー連れてきなさいよ」
ザ 命令☆
「はあ!?な、なんでわんが…」
「何か文句でも?」
「………行ってくる」
負けた。
金髪よっえぇ―!
んでもってオカンつっえぇ―!
まあうちもオカンに勝てる気はないがな!
面倒くさそうにノロノロ歩き出した金髪に向かって、オカンが口を開いた。
「平古場クン…さっさとしないとゴーヤ食わすよ」
「わわわわっさん!」
「………」
なに今の。
金髪に対する脅し文句?
すげー勢いで走ってったけど……。
「…金ぱ、…あー、えっと…平古場くんってゴーヤ嫌いなの?」
「ええ。何故か我が部ではゴーヤ嫌いが多いんですよ」
「まじでか。」
沖縄人はゴーヤ好きばっかだと思ってた。
固定観念だったのか。
「ところで、神矢クン」
「は、はい?」
うわ、ヤな予感。
「あなたはゴーヤ、好きですか?」
「えっ!?」
来ると思ったこの質問!
聞かれると思った!
「ううううう、うちはまだ食べたことないから!!」
「そうですか…ならまた近いうち食べさせてあげますよ」
「…!!」
ちょ、オカンの眼鏡が光りました!
企んでる人の顔ってこうなるよね。
うちリアルで初めて見たよ!