楽しきゃいいんです

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午前6時前。


「zzz…」


ぴんぽーん


「zzz…」


ぴんぽーん


「zzz…」


ぴんぽぴんぽぴんぽぴんぽぴんぽーん


「zzz…」




―――― 間。




「zzz………」



バターンッ!!!!



神矢!!さっさと起きろー!


んガッ!?


な、なんだなんだなんだ!?


奇襲かっ!?



「いつまで呑気に寝てるんやっさー!」


「へっ!?え!?うおっ、おぉっ!?」


な、なんかあんま会いたくない人がうちの部屋にいるのは気のせいだろうか!?


「ひひひひひひっひらこばくん……!?」


「平古場くん、じゃねえし。やー、まだ目ぇ覚めてないんばぁ?」


「め、目は覚めとるけど…!」



なんでここに!


ここうちの部屋だし!不法侵入か!


訴えるぞ!


そして勝つぞ!!


「…驚いて声も出ねーらんみたいやっし」


「ふっ、普通そうだろ!朝目が覚めて目の前に同級生がおったら誰でも驚くわ!!無断で人の部屋入ってんじゃねーし!」


「失礼な奴さぁ。無断な訳ないだろ。ちゃんとやーのあんまーに了承得たさー」


「あんまーって何だよ!」


「母親さぁ」


「母ちゃん…!」


何で年頃の女の子の部屋に男入れるの了承するかな。


おかしいだろ…!


「とにかく、さっさと準備しろ。やーがノロノロしてたら早く来た意味ないんどー」


「はあ?早く…って、ゲッ!5時50分!?」


早ッ!!


何でこんな時間に!


普段なら夢の中だよ!


もう1回寝ろって言われたら余裕で寝れる自身があるぞ!!


「当たり前やっし。朝練あるんだからな」


「へ、朝練?」


聞いてないんですが。


「…昨日、永四郎があびてたの聞いてなかったんだろ」


うん。


「即答かよ!」


オカンの言葉なんて右から左に受け流すよ。


「てか、朝練…」


それはまた面倒くさい行事だな。


「…マネージャーって参加しなきゃいけないもん?」


「当たり前さぁ!」


やっぱりね。





ちくしょー、うちの幸せな睡眠時間を減らしやがって。
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