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□看病しましょう
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「ゔー…」
今日はせっかくの休日なのに、俺は熱を出して家で休んでいた。今日は親もいない。ぼーっとしていると
「入るぞ〜」
声がした。そして部屋に火神のやろうが入ってきた。こいつなんで俺んち知ってんだよ…。
「てめ…何の用だよ…」
「黒子にお前が熱出したって聞いて、家まで聞いて来てやったんだよ。」
「頼んでねぇよ」
俺はテツに来て欲しかったのになんでてめぇが来んだ。
「大丈夫か?」
「大丈夫に見えるか」
こんな会話を繰り返す。ふと水が飲みたくなって立ち上がると、視界が歪み倒れそうになる。その瞬間、火神に支えられる。
「はぁ…わりぃ…」
火神で良かった。テツだったら俺の下敷きになってたな。と思い火神を見る。
「あ、あぁ…///」
「顔赤いぞ?熱、あんのか…?」
「自覚ねぇのかよ…//」
あ?…こいつ、もしかして俺に欲情してんのか?マジかよ。ならからかってやるか。
「何の…話だょ」
ちょっとだけ微笑んで火神の頬に触れる。
「青峰っ…//」
はは、こいつわかりやすいな。おもしれぇ。そう思った瞬間世界が反転する。
もしかして押し倒されたか?頭痛くてよくわかんねぇ。
「おい、病人を襲うなんて、たいした度胸じゃねぇか…」
「お前がその気にさせたんだろ」
流石にヤバいな。そう思った瞬間
「青峰!!」
若松サンが入ってきた。今度は若松サンかよ、面倒くせぇ。
「てめ、青峰からどけコラァ!!」
「あ、誰だコイツ」
「これはこれは若松サン。助けてくれてどーも」
「若松?あぁ桐皇の。」
「忘れてんじゃねぇぞコラァ」
2人で言い合いを始める。あぁ騒がしい。こっちは病人だぞ。とりあえず布団に潜り目を閉じた。
目を開けると、若松サンがいた。額には冷えたタオルが乗っていた。
「若松サン…?」
「おぅ、楽になったか?」
「少し、」
「そうか、ほら水」
「あ、どうも」
気が効くな若松サン。そう思いながら、水を飲む。
「ふぅ、火神は?」
「帰った」
「そうか」
すると若松サン急に深刻な顔になる。そして
「お前ら…付き合ってんのか?」
と俺の顔を見る。あー、こうやって見ると意外とかっこいいな若松サン。
「んなわけないだろ」
「だよな!!ははは!!」
急にだらしない顔になる。さっきとは別人だな。
「もう寝るからアンタも帰れよ」
「おぅ…早く治せよ」
「はいはい」
俺は再び目を閉じた。
続くよ→
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