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□看病しましょう
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目が覚めるといい匂いがする。体を起こすと桜井がいた。
「あ、青峰くんっ!!勝手に上がり込んじゃってごめんなさい!!若松サンにおかゆ作ってあげろって言われて…」
あぁ若松サン、アンタほんとに意外と気が効くな。
「そ、ありがとな。」
「あ、うんっ…はい、これ!!」
桜井におかゆを渡されるが、寒気がして手が震える。
「あ、あの!!」
「あ゙」
「た、食べさせて、あげますか!?」
「…」
こいつに食べさせて貰うなんて、絶対無理だ。俺にはプライドがある。でもぶっちゃけ腕がガクガクで自分じゃ絶対食えね。
「た、食べさせろ…」
「は、はい!」
俺は食べさせて貰うんじゃねぇ。俺が命令でやらせんだ。と心で唱える。すると桜井は怯えながらお粥を口元に運んでくる。
「あ、あーん」
「あーんとか言うな…」
「す、スイマセン!!!」
黙々と口に運ばれるお粥はマジで旨い。
「うめぇ」
「よ、よかった」
「サンキュー」
「は、はい(ニコ)」
食べ終わると桜井は嬉しそうに食器や箸とかを洗って帰っていった。
「はぁ、やっと静に「青峰、添い寝したるか?」
一番厄介な人間が…。
「今吉サン…」
「さむないか?」
「大丈夫デスよ…」
この人にほんとのこと言ったらマジで添い寝される。そう思って言ったのに
「そうか、元気でたんやな?」
「おー…」
「じゃあ、ヤろか。」
「は、」
「汗かいて、風邪吹っ飛ばそうや。」
「マ、マジかよ」
裏目に出てしまった。
「ほな、ヤろか(ニィ)」
「ちょっと、待て、ょ」
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「青峰ー」
「うっせー…話しかけるな」
「機嫌直してやー」
只でさえ痛かった喉はガラガラになる。
「早く帰れ」
「ほな帰るけど、無理したらあかんよ?」
「お前が無理させたんだろ。最悪。俺はアンタなんか大嫌いだ。死んでくれ。」
「酷いのぅ」
今吉サンは散々ヤって帰っていった。俺は女じゃねぇけど、あいつほんとに帰りやがった、普通帰らないだろ。とか考える。
今日はいろんなやつが家にきたけど、若松サンが一番優しかった。若松サンに会いたい。体を気遣ってほしい。そう思った瞬間、部屋の扉が開く。
「わりぃ、忘れ物した」
「わ、かまつサン…」
会いたいと思ってた人物に思わず声が震える。
「あ?どうした?声ガラガラじゃねぇか」
心配してくれる若松サンに少し甘えたくなる。
「何も言わないで、添い寝してくれよ、若松サン」
「///!?」
「ダメか?」
「しょ、しょうがねぇな!」
そう言って隣に入ってくる。
「大丈夫、か?」
「おー…」
「無理すんなよ//!!」
「ありがとうな」
べつに若松サンが好きなわけじゃねぇけど、一番まともで優しいと思った一日だった。
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ちなみに黒子は
「黒子!!」
「火神くん?」
「お前だけは青峰んちに行かせねぇ」
「なぜ?」
「行かせねぇ」
「…なんですかそれ」
火神に止められていた。
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リクエストで
青総受けでした!!
総受けって
難しいんですね←
駄文スイマセン!!
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