天の声よ風に乗れ
□天の声よ風に乗れ
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攻撃を防ぐのでいっぱいになってしまい、連続できた攻撃に気づけなかった。
「うわぁー!!」
防ぎきれなかった攻撃を昌浩は受うけてしまった。
「ぐはっ」
昌浩はその場に倒れこんだ。
「昌浩っ!!」
昌浩の異変に気づいた紅蓮はとっさにかけよろうとしたが、霊の攻撃に邪魔されてしまい、なかなか近くに行けないでいる。
と、霊が昌浩に近寄った。
「やはり、きれいだ。いや、かわいいな」
「なに、を、言っている、」
昌浩は、閉じそうになるまぶたを必死にこらえながら
聞いた。
「眠れ」
霊は一言つぶやいた。その瞬間、昌浩の意識は闇にとけこんだ。
霊は昌浩を抱えてどこかに消えてしまった。
「昌浩ーー!!」
紅蓮の叫びが、夜の都に広がった。
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