天の声よ風に乗れ

□天の声よ風に乗れ
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「うっ」

昌浩は、のろのろと目を開けた。

「ここは・・」

周りを見渡すとそこは白い霧に包まれている場所だった。

「目覚めたか」

ふと、声がしたので体を起こした。

そこには、あの霊がいた。

「やはり、かわいいな」

「えーーと、それはどうゆう意味で」

昌浩はなんとなく、嫌な予感がしたので片手で、

印を結びながら聞いた。

「さっき言っただろ、俺がもらうと」

「だからどうゆう・・・」

霊は、こちらに近づきながら言ってきた。

「俺は女に裏切られたんだ。その晩、牛車にひかれて死んだんだ、しかし成仏できるはずがない」

霊は、じっと、昌浩を見つめた。

「そして見つけたんだお前をな」

「まっまさか、まって、お、俺は男だ!」

昌浩が言うと、霊はこちらに手を出してきた。

「なら・・」

「えっ?、うわーーっ!!」

昌浩が、おもいっきり叫んだ。


ーあとがきー
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