二人の物語
□第3話 おやすみ
2ページ/4ページ
「うおっ!」
昌浩の頭がこちら側に倒れてきたのだ。
「ううん・・・」
もう、目をこすることもいやなんだろ・・・
「寝室いくぞ」
「れんも〜〜」
そう言いながら、昌浩は紅蓮の髪をぎゅうと掴む。
「痛い痛い、放せ」
「い〜や〜」
(はぁ〜)
「分った分った、一緒に行くから」
よいしょっと、昌浩の体を持ち上げる。
(こいつ、かるいな・・・)
「お前、ちゃんと食ってるのか?」
「すーー」
「聞いてねーな」
おやすみは
言いそびれてしまったけど
おはようを
ちゃんと言おうかな・・・
オマケ