二人の物語

□第3話 おやすみ
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「うおっ!」


昌浩の頭がこちら側に倒れてきたのだ。


「ううん・・・」

もう、目をこすることもいやなんだろ・・・


「寝室いくぞ」

「れんも〜〜」

そう言いながら、昌浩は紅蓮の髪をぎゅうと掴む。


「痛い痛い、放せ」

「い〜や〜」

(はぁ〜)


「分った分った、一緒に行くから」


よいしょっと、昌浩の体を持ち上げる。

(こいつ、かるいな・・・)

「お前、ちゃんと食ってるのか?」

「すーー」

「聞いてねーな」


おやすみは


言いそびれてしまったけど


おはようを


ちゃんと言おうかな・・・






オマケ
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