小さな本棚

□BOMB
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「おいギガ」
「何だよ」
「前々から気になってたんだけど、それって何で浮いてんだ?」

と言って指さしたのはいつもギガの傍らにいる目玉みたいな機械。ボールって呼んでるけど、どんな機能性があるのか実は知らない。

「そんな事も知らねぇのかお前」

小馬鹿にされた気がして少しムカッときた。

「コイツ等は反重力の技術を応用して負のエネルギーをだな…「あーわかった、聞いた俺が悪かったよ」

こうなってしまうと延々と理解不能な話しが続くもんだから聞くのを止めることにした。

「なんだよ、人が折角説明してやってんのに」

案の定機嫌を損ねたみたいだけど、まあどうでもいいか。

「ん?何だコレ?」

ボールの後ろになんかボタンみたいなのがあるのに気付いた。…こういうのは押してみたくなるのが人間の性だよなぁ。

「あ、それは…」

─カチッ

「?」

《Three!!》

あれ、なんかボールがカウントを始めたんですけど…

《Two!!》

《One!!》

「へ!?」

ボールに閃光が走った瞬間







─ボォンッ!!!!








「あ〜あ、ボールが一体無駄になっちまった」



「〜っ!!な、何で爆発するんだよ!!」

死ぬかと思った…
まさかと思ったけどホントに爆発した。

「お、生きてた?何でって、そりゃお前…自爆はロボットのロマンだろ」

そんな腕を組んで自信ありげに言われてもな…

「作り直すからお前も部品集めろ」
「ひでぇ…」

俺、結構ダメージ受けてるんですけど…って普通にスルーかよ…。




終.

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