BLEACH

□大きくなった小さいキミへ。
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「えへへー、シロちゃん、手、出して?」
「…?」
怪訝そうな顔をしながらも手を差し出す。と、桃が袋から取り出したものをその手に握らせた。
手をひらいてみると、そこには手のひらサイズの・先端に風車をつけて横には布でできた簡略化された鯉が大中小の3匹ついた、棒があった。
「………。」
「そんな顔しないでよ、シロちゃん。…鯉って、立身出世の象徴らしいから…今更だけどね。…でもさ、たまには子供にかえってみてもいいじゃない」
「よくねぇっ。オレはガキじゃねぇからな」
「あたしより年も背もちっちゃいのにねぇ?」
「うるせぇ。…オレは十番隊隊長だ!子供心にかえる必要なんて無い」
桃はきっぱりと言い放った冬獅郎を見ていたが、やがて静かに口をひらく。
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