BLEACH

□ふたりごっこ。
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夕方。蒼かった空に鮮やかなオレンジがかかっている。
その空と同化するような色の髪をした少年―― 一護が、たんっ・たんっ・と死覇装姿で規則正しいリズムを刻みながら家々の屋根を蹴り進んでいく。

今日何度目かの虚退治帰り。
その背には、それの仲間であるルキアが乗っている。

「……ルキア?」
ふいに、不思議そうに一護が問いかけた。
先程からうしろから声がしないからだ。そして、その一護の呼びかけにも一切反応はなし。
そーっと一護がうしろへ目を向けてみる。と。
…すー・すー・と耳元で小さく寝息を立てて、ルキアが眠っていた。
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