BLEACH

□大きくなった小さいキミへ。
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「――ハイ、日番谷くん」
「……。馬鹿にしてんスか、浮竹隊長」
冬獅郎は、廊下ですれ違った浮竹に提示されたものに対して明らか嫌そうな顔をした。
浮竹の手にあるのは、柏餅。
「馬鹿になんてしてないさ。今日は端午の節句だろう?子供も大人も関係なく――」「とにかく、要らん!」
そう浮竹の言葉を遮ると、ぐるりと180度方向転換してずんずんと道を戻っていった。

十番隊舎に戻ると、乱菊がソファーに寝転がって何やら雑誌を読んでいた。
「あっれー、隊長、どうしたんですか?怖い顔しちゃって」
「…どうもしない。それより何してんだ、お前は。仕事もしないで」
「何って、見て分かりません?こないだ現世行ったときに気に入っちゃってー。中々面白いですよ、隊長も見ます?」
「見ねぇ!」
「あっ、そうだ今日はこどもの日なんでしたっけね!確か五月人形ならありましたよぉー、出してみます?」
「要らねぇ!つうか、オレの顔見て思い出すな」
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