BLEACH

□幸せの在処。
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「…なんだ、花太郎。貴様も来ていたのか」
草木の間を掻き分けて、姿を現したのは、死覇装姿の小さな死神――
「ルキアさん」
ルキアさんは、そのまま僕の方へ歩いていく。
各隊舎から少し外れた、道の脇の坂の上にある小さな丘。
ここは、青々した草原が時折柔らかい風に揺れて、眺めもなかなかいいところなんだけれど、へんぴな場所だからか滅多に人が来ることはない。
実際、ここで会った人はルキアさんだけだ。
ルキアさんは僕の隣りまで来るとゆっくりと腰を下ろした。
「貴様、四番隊から遠いのにこんな所よく見つけられたな。ここで誰かに会ったのは貴様が初めてだぞ」
「僕もです。えへへ」
僕が笑いかけると、ルキアさんは、変な奴だな・と少しだけ不思議そうな表情をした。
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