BLEACH

□君のとなり。
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怖くて怖くて、とにかく鍛錬を続けた。
兄様の重圧(プレッシャー)が、この兄妹の差が怖くて。


そして鍛錬をしていく中で、目標を立てることにした。
目標を模索したとき、まず浮かんだのは学院生の頃の目標。

けど―――…、それは、今更無理だった。

一番に想う者の顔。思い出して鍛錬し続けるなんて、切なすぎた。



いつもの、岩に囲まれた鍛錬場。

「…“君臨者よ!血肉の仮面・万象・羽摶き・ヒトの名を冠す者よ!真理と節制・罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ!!”破道の三十三!“蒼火墜”ッ!!」


ドゴンッ!!!と激しい音がして、目の前の岩のところで爆発が起きた。

少しして土煙が晴れると、岩が半分以上破壊されて崩れていた。


「…はあっ…はあっ…」


肩を揺らすが、いつまでも休んでいる訳にはいかない。再び顔を上げて崩れた岩を睨んだ。
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