BLEACH
□陽だまりの君と。
2ページ/3ページ
「…!……貴様…仕事で来れぬとか言っていなかったか…?」
「バーカ。あんなもん速攻で片付けて、あとは理吉に任せてきたよ」
絶え間なく吐かれる白い息からすると、六番隊舎からここまで走ってきたのだろう。
「…戯けが。部下に任せるくらいなら、こんなところまで来なくてもいいものを」
悪態をつきながらも、自然と笑みが零れる。
恋次もつられるように、息切れの合間ににっと笑った。
そして、抱えていた茶色い紙袋をガサッと前へと差し出す。
「さっき、たい焼き買ってきたんだよ。…一緒に食おうぜ。いつもの店でよ」
「……おうっ」
いつものように、笑い合う。
軽い足取りで、風のすきまに柔らかな陽光を背に浴びて、となりを歩いていく。
*****あとがき→