BLEACH

□ふたりごっこ。
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その顔にはいつもの厳しい表情はなく、安心しきったように柔らかい表情をしている。
一護はとりあえず驚きと動揺を隠せないでいたが、一応前に向き直った。
「……まあ…、…そういやここんとこ、…無理…させてたしな…」
誰に言うでもなく、ポツリと呟く。
最近、何故か知能の高い虚や集団で襲ってくる虚が多かったため一護では対応しきれなかったりして、ルキアにもよく手を貸してもらっていた。
けれども、彼女はまだ死神の力などほとんど戻っていない。戦いで無茶をした一護の傷を治せば、それだけでも疲れてしまう。
ましてやこんな小さいか細い身体だ。彼女も知らず知らずのうちに疲れを溜めてしまっていたのだろう。
そんなことを思ってもう一度彼女の顔を見てみると、やっぱり安らいだ様子でよく眠っていた。

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