BLEACH

□プラスマイナスぜろ
2ページ/3ページ


「おうよ。…オラ、行くぞ」
「…行く?どこにだ?」
きょとんとしている彼女に、彼の呆れた視線。
「まだ寝ぼけてんのかよ、バァッカ」

そして再びキス。
再びゆっくりと開いた彼女の瞳は、今度は真っ直ぐに彼を捉えていた。
恋次はふっと向こうを向いて、一歩進める。


「…行くぞ」
「行く?どこにだ?」
彼が振り返ると、彼女はふふっ・と得意げに笑っていた。
「…ってめ…」
「さあ、教えてくれ。どこに行くのだ?」
「……〜っ」
恋次は、ぐるりと進行方向に顔を戻す。

「…デートに、行くんだろっ!」

彼女が満足そうに笑って、彼が恥ずかしさを押しこめた。
口にすると、なんだか気恥ずかしい。


「…どっちもどっち、というやつだ」

「…うるせぇな」

「遅れた罰だ。序でだから甘味処で白玉を奢って貰うぞ」

「はぁっ?嫌だぜ、てめー何杯も食うじゃねぇか」

「五月蠅い、口答えするな。それとも手でも繋いで歩くのがいいか?皆の前で」

「…いや。奢ります…」





→後書き
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ