駄文(3-Z)

□普段メガネをしてない奴がメガネをすると可愛く見えるこれすなわちメガネ萌えの定理
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「んんっ……」

月詠が目を覚ますとすぐにオレンジ色の光が目に入る
もう夕方になったのか…

起きたばかりでまだ冴えない頭で状況を理解しようと月詠は辺りを見回す
今自分はベッドの上にいる。
スーツのまま。
さっき外されたであろうボタンはそのままで軽くシーツを被せられている

顔に手を伸ばすとメガネが無い…
何処へ行ったものかと探すとさっき自分が資料を置いた机の上にもう1つのメガネと一緒に置かれている。
そしてその近くの椅子には滅多にメガネを外す事の無い銀八が裸眼のまま寝ていた

(まったく…このままでは風邪をひいてしまうではないか…)
そう思い月詠は立ち上がり自分に被せられていたシーツを銀八に被せた。
すると銀八はそれに気付いたのかうっすらと目を開け大きく口を開ける

「ん……ふわぁ〜あ…!もう起きたのか…」

「うむ…。今起きたところじゃ。」

「ったく…!びっくりしたぜ。これから楽しい事しようって時にいきなり倒れるんだからよ…」

「何が楽しい事じゃ。たわけ。」

「まぁ…悪かったな…お前の事考えねぇで盛っちまってよ。お前疲れてたんだよな…」

「気にするでない。」

「そうか…んならこの続きはまたの機会って事で。あっ!勿論スーツでメガネな。」

「そうやってすぐに調子に乗るな。まぁ…やってやらんでもないがな。」

「へ〜いいんだ。だけど今はいいわ、今は…眠っていてぇ…」
そう言ってしばらくするとまた銀八は目を閉じ寝息をたて始める

何じゃ…
また寝たのか…


そう思った月詠は銀八をしばらく見つめた後少し悪戯をしてやろうと思い自分の唇を銀八の頬に重ねる。

いつもやられているんじゃ今くらい…

その今くらいはとても短くて。

でもとても穏やかな時間だった。




終わり
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