駄文(長編)
□雨空の下で4
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キィン―
刀がぶつかり合う音が響く銀時と似蔵のお互いの刀がぶつかり合いつばぜり合いになる
ギギギギ―
お互いの力が刀に伝わりお互いに動けず硬直状態になる
それを嫌ったのか似蔵は自分の刀を銀時の木刀から逸らし体勢を低くし銀時の腹に向かって剣を振るが
キィン―
いち速く反応した銀時の木刀によって斬撃は遮られる
『クククッ…いい反応だ…嬉しいよ…これなら楽しめそうだ…』
そう言って似蔵は銀時に向かって剣をふるがもうそこに銀時の姿は無く呆気なく雨を切る
『もうお遊びはここまでだ…今のお前じゃ俺が声を出さない限り何処にいるかもわからねぇ…てめぇの鼻が役に立たねぇこの天気じゃな…!!』
似蔵はその声に直ぐに反応し剣を振るがまた銀時には当たらず代わりに脇腹に衝撃を受ける
『グフッ……あれぇアンタそこにいたのかい…?』
脇腹を押さえて似蔵が言うしかしまた腹に衝撃を受ける
『その様子じゃやっぱり鼻がきかねぇみたいだな…それなら…この一発で終わらせてやる…俺の女に手ぇ出したこと後悔して逝きやがれ…この…!!ゲス野郎ぉぉ…!!』
銀時は渾身の力をこめて木刀を似蔵の頭に振り下ろす
ドゴオオォォン―
凄まじい音が吉原に響くその音に気付いた百華の1人が銀時の元に向かってきた
『銀様!大丈夫ですか!?…コイツは一体何者ですか?』
『コイツが辻斬りの犯人だ…!!早く取っ捕まえやがれ。俺は行くぜ…』
よっこいしょそう言って銀時はずぶ濡れになりながら月詠をお姫様抱っこをして歩いていく
『銀様何処へ?』
『決まってんだろ。病院脱け出したこのバカを返しに行くんだよ』