駄文(3-Z)

□バレンタインは男達の聖戦
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バレンタイン前日――
月詠は会議を終え廊下を歩いていた。そしてよく見るとその先には銀八が歩いていた
(奴め…職員会議をサボって何処に行っておった…!?これは1つ灸を据えておかなくては)
そう思い銀八に近づこうとした時だった
『銀八ー!!』
女の声がした
すると銀八の前から女子生徒が五六人現れそして…

『チョコ家庭科室で作ったんだ〜銀八バレンタイン当日は人気だから今のうち渡しとこうってなって…勿論義理だからね?』

『おお…!マジでか?家庭科室から甘ったりー匂いするかと思えばお前らだったのか?サンキュな』

しかしまだ女子生徒の腕にはチョコがありそれを疑問に思った銀八は
『オメーらまだチョコあっけどそれ何?』

『これは土方君や沖田君の本命チョコよ。だから家庭科室借りてまでチョコ作ったんだ。銀八のはその残り!』

『なんだテメーらナメてんのか!俺にだって本命くれる女くれーいるし!お前らのなんか比になんねーくらい旨いのつくるからな!』
『また冗談言って!銀八に彼女なんて…あっ!!あと少しで下校時間だ!じゃあね!』
そう言って女子生徒たちは帰って行った…

そのやり取りを月詠は思わず隠れて聞いていた
悪いことをしているわけでもないのに何故…!?月詠は自分が分からなかった
そして思う…
銀八に女…!?




バレンタイン当日――
銀八はあの女子生徒が言ったように人気だった。。朝登校すると
『銀八ー!!チョコあげる!』
その後職員室に入ると
『銀八先生いますか…?』その様子を見ていた月詠は疑問に思い
『服部先生、ちょっと…』
『えっ!?何月詠センセ。俺にチョコくれんの?』
『そんなことあるわけなかろう。ぬしにやるのはボラ○ノールくらいじゃ』
『ちょっ!?酷くない?アンタ酷くない!?』
『それより聞きたいことが…』
『んっ?何だよ?』
『銀八は何故あんなにもチョコを貰えるのじゃ…?』『あぁ。アイツね。アイツアレじゃん、反面教師つーやつじゃん。それなのにやけに生徒達の面倒見がいいじゃん。だから人気な訳よ。俺にとっちゃあんな奴のどこがいいかさっぱりわからんがね。』
『そうか…ありがとう服部先生。お礼にチョコをあげよう』
『えっ!?マジで!ありがとう月詠センセー!! 俺嬉しいよ!それなら俺もホワイトデー頑張っちゃおうかなー』
『そうか。ほれ』
そう言って渡されたのは
「五円があるよ」という
五円硬貨の形をしたチョコ『ちょっ!これ何?俺にご縁がないからって皮肉ってんの!?』
『いや、ちょうど金欠でな。それしか買えんかった』『酷っ!それ酷!!』
『それにぬしには日輪センセーのチョコがあるじゃろ?こんなもの要らなかろう』
『えっ?何で知ってんの?』
『昨日、日輪を手伝ったからじゃ。日輪が嬉しそうに言っておったぞ?』
『何でそれを……!?』
全蔵撃沈――
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