駄文(3-Z)
□友とは時に自分の道を正してくれるもの
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『いじょぉおこの松平片栗虎の乾杯の挨拶とさせて頂きますぅ〜!!それじゃぁぁあ…かんぱぁぁーい!!』
乾杯ー!!――
松平の声に合わせ職員一同の声があがる
『月詠ぉぉちゃん、どうよこの歓声。これ全部月詠ちゃんに向けての歓声なんだよぉぉ。嬉しいかい!?嬉しいかい!?』
月詠の隣に座る松平はもう酒を飲んでデキ上がっている
『はい…。わっちごときにこんな会を開いてくださってありがたく思っております。』
『そうか、そうか。それなら…一杯いっちゃいなさいよぉぉぉ』
『いや、わっちは明日もあるので遠慮させてもらいます』
『なーに固いこと言っちゃってんのぉぉぉ?今日は無礼講よ。ささ飲んじまえよ』
『なぁーにやっとるんじゃ!このエロジジィ!つくよんに注ぐのはわしじゃきに!!』
そう言って坂本が突っ込んでくる。
『なぁぁに言ってんだ。このモジャモジャなだけの若僧がぁ!?このまっちゃん砲のサビになりたくなきゃとっとと失せろ!!消えたいのか?ァアン!?』
『モジャモジャは銀八じゃー!!!!』
月詠はその名前にドキッとする。今日の昼は何だったんだろうかそう思いその男を探す
いた。周囲をうるさそうに宴会部屋の隅でお猪口片手に酒をチビチビ飲んでいる今日の事を問おうと銀八に行こうとしたその時―
『つくよん!これ飲むきに!!』
そう言われて月詠は坂本に無理矢理酒を口に入れられた
『なぁぁにテメー一番最初に月詠ちゃんに酒飲ませてんだぁぁ!?やっぱりオメーまっちゃん砲の餌食になりたいようだなぁ…ァアン!?』
『注いだのは仕方無いきに!残念だったのうエロジジィ!』
『何だとテメー?』
ヒック―
『うるさい…』
『えっ?』
『うるさい…』
『はっ…?』
『うるさいって言ってんだろうが!!老いぼれアンドモジャ!!』
バリーン―
月詠が手に持った酒瓶をテーブル向けて振り下ろす
『えっ…?』
『えっ?じゃねーよ。オメー等わしのこと散々邪魔しやがって…!!わかってんのかアァン!?』
『あれー?おんしつくよん!?本当につくよん?ハハ、アハハハハハ!!』
『うっせぇ!!』
バリーン―
坂本の頭に酒瓶が振り下ろされる
『あれぇ?オジサン幻覚見えるんだけどぉぉ!死神が見えるんだけどー!!』
『覚悟しろ…!?レッツパーリー!!』