駄文(3-Z)

□夕日に向かってバカヤローとか言う人ってまだいるのだろうか
1ページ/4ページ

キーンコーンカーンコーン

月詠は今日の最後の授業の終わらせるチャイムを気にも掛けないほどある男について考えていた。



銀八がこの頃おかしい。
前には自分にちょっかいを出しにこの保健室きたり正直迷惑だったがこの頃はまったくと言っていいほど来ていない。
それどころか話しかけてくるのも無くなった。むしろ避けられているような気がする。
こんなふうになったのもあの飲み会の後からだ。
あの飲み会の翌朝自分は玄関で白衣にくるんで寝ていた。しかもその白衣からは銀八の匂いがした。
一応白衣を銀八に返す際に『何故ぬしの白衣があったのじゃ?』と聞くと『昨日の事覚えてないんですか?』と言われ、飲み会後の記憶は全く無かったからそうだと答えると『そうですか。何でもないです』と言ったきり後は何も教えてくれなかった

(あの日わっちは何をしたのだ…?)
気になってしょうがない。やはり確かめに行こう。そう思って立ち上がるとちょうど保健室のドアが開く

「失礼しまーす。銀八先生を連れにきました」
ドアを開けて入って来たのは新八だった

「銀八はここにはおらん」月詠がすぐに答えると新八はため息をついて

「はあ〜ここにもいないんですか…このままじゃ帰りのホームルーム始められないんですよ」

「そうか…それならわっちも探そう。わっちは国語準備室に行くから新八は屋上に行っておれ。」
月詠は新八にそう言い保健室を出た。
今日こそ確かめてやる。それだけを思って階段を昇っていった
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ