駄文(3-Z)
□普段メガネをしてない奴がメガネをすると可愛く見えるこれすなわちメガネ萌えの定理
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晴れた日の午後。
生徒の声が外から聞こえる中、大人ばかりがいる体育館。
その中に凛とした声が響いていた。
「…であるからして、保護者の皆様には生徒の健康をしっかりと管理していただきたいと思います。」
そう言うと月詠は一歩下がり頭を下げ、教師陣の席に戻りその会の終了の挨拶を聞くとスタスタと体育館を後にしていった。
今日は本当に疲れた。
慣れない標準語を使ったからだろうか。
一体何回「私」という言葉を「わっち」と言いそうになったことか。
それにあんな大勢の保護者の前で話すことになるとは…
この日のために資料をかき集め徹夜で講義内容を覚えただけあってかなり体がだるい
一旦保健室に着いたら休もう。
そう決めてから自分が保健室に着くのにはそれほど時間はかからなかった。
保健室につくと手に持っていた資料を机に置き横にでもなろうかと思いベッドを囲んでいるカーテンをどけるとそのベッドには先客がいた。
「一体ここでぬしは何をしておるんじゃ。」
「いや、PTAで授業早く終わったから休んでるだけだけど。」
ベッドの上に座りこんだ先客もとい銀八は当然のように答える
「ぬしの言うように今日はPTAじゃ。一応教師の身であるぬしはPTA総会というものに参加しなければならないはずじゃが?」
眉間にシワを寄せ月詠は銀八を威圧するがそれも意に介さない様子で銀八は知らねと言いまたベッドに横になる
「ぬしは曲がりなりにも1クラスの担任教師なんじゃぞ!?それに…
「つーかさぁ…」
銀八が月詠の言葉に割り込むように言葉を発する
「何でお前そんな格好なワケ?」
そういって銀八から指を指された自分の格好は
いつもの白衣とは違う灰色のスーツ。
そしていつもは絶対かけないであろうメガネをかけていた。