頂き物

□この番組どんだけ放送コード無視しとんジャイアントスイング!!
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ある日の昼時の吉原


「母ちゃん、月詠姐!!今日のお昼いつも見てる昼ドラじゃなくて他の番組見てもいい?」

晴太がそのように突然申し出てきた

「私達は別に良いわよ、ねぇ月詠?」

「うむ、しかし晴太は何が見たいんじゃ?」

「オイラはテレビちゃんぽんが見たいんだよ!!」

「テレビちゃんぽん?晴太いつもそんなの見てたかい?」

「ううん、今日はお通ちゃんのオフィシャルファンクラブ決定戦がやるから見たいんだよ!!」

「お通ちゃん?
誰じゃそれは?」

「月詠姐知らないの!?今地上(うえ)で大人気のアイドル歌手なんだよ!!」


地上ではそんなアイドルがおるのか……

少しだけ興味を持った月詠は自分も一緒に見ることにした


「母ちゃん、月詠姐!!早くしないと始まっちゃうよ!!」

「あぁ、わかっておるそう急かすな晴太」


晴太にそう急かされ
テレビの前に座ると番組はちょうど始まった



『テレビちゃんぽ〜ん!!寺門通公式ファンクラブ決定戦!場のピアニスト〜』

「どうも〜お通で〜す!!」



これがお通というアイドルか……
なかなかかわいいおなごじゃの


そんな事を考えているとどこかで見たことのある銀髪が目に入った


「あれこれ銀さんじゃない?」

「ほんとだぁ!!神楽ちゃんや新八さんもいるよ!!」


ドキッ


む、なんじゃこれは?


銀時を久し振りに見たことで心臓が高鳴った気がする……
それに心なしか体が熱い


が……


銀『これからお前らにお通ちゃんのウ○コを食べてもらう!!』

ピンポンパンポ〜ン
テ『もう少しお待ちください』



一気に冷めた……


「あやつ昼時の生放送に何ちゅうこと言っとるんじゃぁあああ!!」

「さ、さすが銀さんだね……」

「そ、そうだね
銀さんは言うことが違うわね……」

「日輪と晴太もなんであのアホを庇っとるんじゃっ!!吉原の救世主といえどそんな庇う必要などないじゃろ!!」

「そ、そうだね;;;」

「まったく!!」

しかし銀時があそこにいるということは

銀時はあのアイドルが好きということだろう

銀時はああいう可愛らしいおなごが好みなのじゃろうか……

って、わっちは何を考えておるんだ!!

わっちにあの男の好みなど関係ないはずじゃ

そう考えを振り払うがどーしても考えてしまう……

どーしたんじゃわっちは


そう自分があれこれ考えている間に
日輪が何か納得するかのように自分を見ていることなんて気づきもしないぐらい


『それでは本戦をかけた、大江戸テレビ10キロマラソンよ〜いスタートぉ!!』

そうこうしてる間にテレビはいつの間にか予選が始まっていた

『あぁっーと!?寺門通親衛隊の一人の選手が大半の選手を巻き込みながらもの凄い勢いで走っているぅぅ!?』

「神楽ちゃんすっげー!!さすが神楽ちゃんだね母ちゃん!!」

「そうだね晴太」

そう親子の会話を耳にしながら自分はどーしてもあの男の姿を探してしまう


あやつどこ走っとるんじゃ?



『このまま寺門通親衛隊がトップにおど……んん!?猛烈な勢いで走っていた寺門通親衛隊を止める男が?これは通選組だぁ!!そのまま寺門通親衛隊と通選組がデッドヒートを繰り広げるー!!』

「あのゴリラみたいな人すげー!!神楽ちゃんと同等に張り合ってるよ!!」

「ほんとね!!あのゴリラ凄いわね!!」

「いや日輪、ゴリラみたいな人であって……ゴリラではないからの」
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