駄文(パロ)

□第1話
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男は銀色の髪を靡かせ銀大キャンパスをダラダラと歩いていた。
金が無い。
それが今の自分の現状だ。大学の学生援助制度の金だけでは足りない。
周りの学生達は仕送りというものがあるらしいが自分にはその仕送りを送ってくれる"家族"なるものがいない。
さて、どうしたものか…
バイトをしようと言っても『動くのが面倒くさい』
その一言がいの一番にでてくる。
ふとキャンパス内の掲示板を見る。一応この掲示板にもバイト先の紹介などがされている。暫く掲示板を見続けるとある募集に目が止まる。

***********************家庭教師募集

銀大地区内の家庭教師を募集する。


月給は9万円
希望者は長谷川教授まで

***********************
家庭教師。
これならイケる。
男はそう思い募集に書いてあった教授の元へと向かった。







数日後―
男はひげ面グラサンの中年の前にいた。

「坂田。お前が希望してた家庭教師のバイト先の話なんだけど、ココに決まったから。今日から行ってくれ。まぁこの地図でも見て行ってくれ。」
グラサンの中年はフゥーと煙草を吸いながら男に地図を手渡す。

「サンキュー長谷川さん。んで俺が教えんのってどんな子?」

「ん?あぁ、お前が教えんのはあのお嬢様高校の吉原学園の三年生だ。つーか長谷川さんじゃないだろ!長谷川教授だろうが!!」

「うっせーよグラサン。お前が奥さんと別居中の事大学中にばらすぞコラ。」

「お願ーい!!やめてー!それだけは勘弁してー!ただでさえ危うい立場なのにそんなのばらされたら完璧オジサン辞めさせられるから!!」

「冗談だよ。冗談。んじゃ。まず礼は言っとくぜ長谷川さん。」
男は受け取った地図をヒラヒラとさせ去っていった。
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