短編

□愛を叫ぼう
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「・・・・・・一護」

『! ウルキオラ』


月がさんさんと輝く夜空


『ウルキオラ・・・』

「一護・・・また、喧嘩したのか」


ウルキオラはそっと一護の頬にあったキズバンに触れた


『・・・ちょっとだけ、やっぱり皆この髪嫌いなのかな』

「そんなわけない 一護だけの色だ、凄く、綺麗」

『ありがとう』


そっと抱きしめてくれたウルキオラに一護は恥ずかしそうに笑って見せた


『ウル・・・』

「一護、時間だ」

『うん・・・・・・』


離れるのを惜しむように触れただけの口づけ


『また、来てくれよな』

「当たり前だ」

『大好き、ウルキオラ』

「知ってる」


ウルキオラは優しく微笑み世界を割いた


「気をつけろ、一護」

『大丈夫だよ』


敵との接触しているなんて知られたどうなるかなんてわからない


「じゃあな」

『うん』



愛してる 愛してる

相容れない 容れてはならない存在

両者に憚る大きな壁

ああ、まるで人魚のよう 存在が違うの

愛しているのに なんて悲しい恋

それでも構わない

喉が割け 血が噴き出し

その身が朽ちるまで愛を叫ぼうではないか


End.

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