短編

□恋人達の現実逃避方法
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「いたか?」

「・・・・・・いませんでした」


数日前、死神代行黒崎一護が行方不明となった

あの莫大な霊圧すら感じられず、コンも知らないと言った

虚が何処かで倒される訳もなく、浦原も知らないと言った


「朽木、何処かあいつの行きそうな場所に心当たりはないか?」

「いえ・・・行って見ましたが、何処にも・・・・・・」


心配そうに尋ねる日番谷隊長


「そうか・・・・・・」


どうせ一般の魂魄には見ることも叶わないのだからと、街道に立つ

もし、一護がいるのならこちらに降りていたほうがわかりやすいだろうから


「愛染達も知らねぇみたいだしな・・・・・・」

「はい・・・・・・」


敵も知らない 何処に居るのだ、一護・・・


『アハハッお前そんなこと考えてたのかよ!』

「・・・五月蝿い」


目の前から茶髪で短髪に綺麗な茶目の青年と

綺麗な黒髪で黒目の青年が並んで歩いて来た


「・・・行くぞ朽木」

「はっ」



それが一護ならよかったのに




(なぁウルキオラお前の碧の目が一番好きだよ)

(俺はお前の美しい髪も瞳も、その声も、全てが好きだ)


茶色のウィッグと黒のカラコンつけて

大好きな貴方と現実逃避


「そういえば、さっきの声・・・一護に似てた」


この恋を、誰にも邪魔はさせはしない

現実から目を背けて愛し合う僕ら


恋人同士で現実逃避


End.

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