短編

□ビー玉
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『冬獅郎』

「どうした?一護」

『見てコレ 綺麗だろ!』

「・・・ビー玉?」

「うん!」


今日は一護がこちらに来ている日だった

その一護は執務室に入り宝物が出来た子供のようにはしゃいでビー玉を見せてくれた


『コレ!冬獅郎の目みたいですっごく綺麗』

「ん、」


一護はそう言ってビー玉を目線まで持ち上げ冬獅郎の瞳と重なるように見た


「ならコレは一護だな」


そう言って冬獅郎もオレンジ色に少し赤が入ったビー玉を取った


「綺麗だな・・・」

『だろ?掃除してたら見つけたんだ』


相手の色を持つことがどれだけ嬉しいことか


『あとさ、コレとか乱菊さんぽい』

「ああ、他にもあるか?」

『あるある!結構あったんだよ』

「へぇ・・・・・」

『ほら、このピンクとか雛森さんみたい』

「だな 赤いのは阿散井みたいだ」

『そうだな!あ、この黄色イヅルっぽくね?』

「だな、あとー・・・・・・」

『これとか、ルキア?』

「これは浮竹みたいだ」


カチャカチャと可愛らしく動くビー玉


「なぁ一護」

『ん?』

「コレ、貰っていいか?」


そう言って冬獅郎はオレンジに赤の入ったビー玉を手に取った


『いいよ いっぱいあるし』

「ありがとう」

『どういたしまして』


そういって一護は碧のビー玉を取った


『俺もコレ持ってようかな』

「じゃあ俺はずっとこのビー玉を持ってる」

『クスッ・・・俺も!』


一護は小さく笑ってビー玉を握りしめた


『これで離れててもずっと冬獅郎と居られるな』

「ああ、」


輝くような笑顔で一護は言った

それに呼応するようにビー玉がキラリと光った


(あれ隊長、それどうしたんですか?)

(一護、あんたそんなもんどうしたのよ)


((・・・・・・・・・・・・・・んー、))

((離れてても淋しくないように、だな)かな)


それが本音、


End.

――――――


ありきたりなネタがやってみたかったんです。

そして最後に一護に話しかけてるのはたつきちゃんだったりする


.

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