短編
□葬式
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※死ネタと言っていいのかわからないけど、それっぽい表現があります
「俺は・・・俺は・・・・」
己と同じように黒く染まった一護
「護りたかったのに・・・!」
嗚呼、どうして彼なのだ
その問いに答えてくれる人は居ない、唯静かに一護が利き腕に力を込めたことだけが伝わってきた
何故だ、何故、何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故一護か
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『皆を護れるなら・・・』
黒崎はそういう奴だった、自分とは違って全てを見ていた
俺は雛森が使われて、それでいて自分があいつを斬ったと理解した途端目の前が真っ白になった
自分のことしか眼前のことは捕らえられないのだ、隊長のくせに
「黒崎・・・・っ!」
辛うじて取り戻した意識の中で彼を感じた
霊圧ではない、彼の何かを感じた
「お前は・・・」
生憎のこと、起き上がることが叶わない
蚊の鳴くような声を振り絞るのが精一杯なのだ
『違うよ、冬獅郎 俺は全てを見ていない』
お前は、黒崎か
『大切なものを見ているだけだ』
すまない、今起き上がれないんだ
『唯強欲だから、その大切なものが在りすぎるだけ』
今どんな顔をしるんだ、見せてくれないか
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