短編

□サヨナラ死神
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『はぁ!ならその相手、俺がしてやるよ!』

『!』


自分と対称である存在


『ぁ・・・・・・』

「ホ、ロウ!?」

『いかにも!』


仰々しく白い一護は腰を折った


『俺はお前らが王を裏切り者だと言う理由だな』

「一護の中の虚・・・・・・」

『一護の力の一部だ』


明らかに警戒をする冬獅郎達を前に余裕そうだった


『お前らは雨を降らす』

「雨?」

『雨は嫌いだ 晴れが一番いい』

「お前に雨なんて・・・・・・」

『王に雨を降らしてるんだ 同じことだ』


白い一護はくるりと踵を返し、一護とウルキオラを見た


『でもお前は王を晴れにしてくれる』


一護がギュッとウルキオラの服の裾を掴んだ


『だから、お前を信じる 雨を降らせないと』


再び冬獅郎達と向きなおるとニヤリと笑った

一護がウルキオラとともに世界から消えた


『仲間、なんて知らない 俺には一護だけ』


白い一護はブンブンと刀を回した


『一護は弱い、だから強くなる為に護るための仲間を求める』

「なら俺達だって・・・・・・」

『お前らには護るような価値はない』


次こそ何も言えなくなってしまった


『サヨナラ死神』



次に君の声を聞いたのは

戦いの中で血まみれになって

楽しそうに周りにいる敵達と笑う君を見つけたとき


End.
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