短編
□Art
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「あとは、写真部とか放送・・・演劇?」
『んー、別に無理に部活入らなくてもいいんだけど』
「吹奏楽・・・美術とか、まさか茶道とか華道!?」
一人で呟いて爆笑する恋次に一護は冷めた目線を送った
『もういい、とりあえず運動部は無し』
「ちっ、お前程の運動神経があれば・・・」
『はいはい、俺は標準』
一護はこれ以上付き合う気は無いと鞄を持って席を立った
『じゃあな』
人もまばらになった教室を一護は出た
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運命とは、突然であるがそれは必然的に訪れるものである
軽く校舎の間取りに迷ったような錯覚を起こしながらも訪れたのは
美術部が部活紹介の為に置いた絵の並ぶ廊下
『・・・・・・・・・・』
思わず足を止めた
『・・・すっげ、』
中央辺りに飾られていた絵は森と、崩れ緑に蝕まれた町
『退化と再生、?』
絵の下に貼られたメモを見た
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