短編

□停止
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『浦原さん』

「おや、黒崎さん」


表には誰も居なかったのでお店に入ると浦原が座っていた


「・・・お体の方はもうよろしいのですか、」

『ああ、・・・と、そうだそれよりさ』

「?」


何時までも入り口で突っ立て居るのはいけないだろうと一護は店の奥に移動した


『コン、動かなくなっちまったんだ 藍染のせいかなっとか思ったんだけど、みてくんねぇ?』

「・・・・・・・・・・・・」


ぷぎゅぅと独特な音を出してコンは浦原に差し出された


「黒崎サン」

『ん?何かわかったのか?』


浦原はコンを受け取り、暫く考え込んだかと思うと顔を上げた


「コンさんはもう動きませんよ」

『・・・は?』


一護は動かなくなった


「元々貴方の肉体に入れるための偽魂、その基本となるあなたの霊圧が消失」


ぺラペラとさも当然のように浦原の口から言葉は出てきていた


「それに影響を受けていたコンさんがまだ動いているほうが不思議です」


浦原は片手でコンを軽く揺らした、ぷぎゅぅと音が鳴る


『・・・そんな、』

「貴方の霊圧が万に一つでも戻るというのなら、話は別ですけどねぇ」


その言葉の真意はわからない、一護を按じてでもいるのだろうか


「とりあえず、これはもうコンさんではなく、ただの”ぬいぐるみ”です」


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