短編
□停止
3ページ/5ページ
一護は呆然としたままぬいぐるみを受け取った
そして放心状態のままぬいぐるみの口に手を入れごそごそと探る
『ぁ・・・・』
見つけたらしい反応をすると、手には薄緑の玉がある
「そちらも、処分いたしましょうか?」
『・・・・・・・』
一護は首を横に振った
『いい、処分、なんてしたら本当に終わっちゃうから』
「そうですか。」
そのまま一護はぬいぐるみを持って店を出て行った
「・・・あたし達ってこんなに弱かったですかねぇ。」
「知らんの、」
するりと物陰から現れた夜一は目を伏せた
「あんな子供に縋って、挙句の果てに失望させてしまい、何も出来ない」
「皆そうじゃった」
「そうですね、・・・でも」
浦原は立ち上がると店を出た、それに夜一も続く
「本当にそれしか出来ない、もどかしいですね」
一護には見えていないだろうか、この光景が
.