めいん2

□ゲンさん
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「はい、じゃあ教科書48ページ開いて。今日は5行目からだったね、主人公の気持ちを考えてみよう。静かにー。まずこの、昨日線を引いたところ……はいそこ、授業中に手紙回さない。バレないと思ったかな?……で、線を引いたところから。まず何が読み取れるか考えてみようか。大丈夫、私が波導を感じるように、君たちだって主人公の気持ちくらい汲み取れる。……そこ、授業中にラブレター書かない!ピンクい波導が出てるぞー。じゃあラブレターの君。……あ、いや、没収はしないからそんなに畏まらなくていいよ。線を引いたところから、主人公のこのときの気持ち、気分、なんでもいい…なにか読み取れたかな?……ふむ。面白い捉えかたをするね。確かにそう解釈すれば、この文章も悲しみを帯びてくるかもしれない。ああきみ、チョーク当たった?すまないな、だが今授業中だから、寝ないでくれるかな。きみの波導で私まで眠くなってくるから。じゃあ今度は……今日は何日だっけ?…9日?じゃあ9番の彼。きみはどんな解釈を?……うん。なるほど。そうだね、前後の文脈は、この際関係ない。この部分は、主人公が親友に嫉妬する様を表しているんだ。筆者はこの時なにを考えてこの言い回しにしたのか…考えてみると国語力が鍛えられるんじゃないかな?……そこー。ちゃんと教科書見て、余談ですがその漫画ならアカリちゃんが一番好きですよ。…えーと、ちなみにこの部分はテストに出します。今ふたりに言ってもらった回答、私が黒板に書いた答えをしっかり復習しておくように。……じゃあ次の部分にいこうか。8行目から。じゃあ、えーーと……はい、ダイヤモンドくん。8行目、頭から読んで。……立って。」




波導教師のゲン!

(国語担当)


「お弁当に気持ちが移っていたよ、ダイヤモンドくん」
「すいません…」




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みとおしメガネ



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