Novel
□ひとりじゃないこと
1ページ/1ページ
ひとりじゃないこと
教えてくれたみんなに精一杯の感謝を!
「ねえ、みんな」
ひたすらサッカーをして疲れたみんなはベンチに集まって行く。
僕はヘロヘロなみんなに声をかけた。
「みんなに言いたいことがあるんだ」
僕の言葉にみんなは動きを止め、振り返った。
全員が僕に注目している。
何を言おうか、どんな顔しようか。
「えっとね、まずはね」
ずっとみんなに心配かけてたから、ごめんね。
「なんだ、そんなこと気にしなくていいのに!」
そう言ってキャプテンはにっこりと笑う。
その笑顔に、言いたかったことが溢れ出してきた。
「あのね、」
僕はずっと怖かったんだ、ひとりぼっちになることが。
完璧じゃない僕を誰も必要としなくなることが。
だけどね、僕は一人じゃないんだってみんなが教えてくれた。
みんなが居てくれたから前を向くことが出来た。
みんなが背中を押してくれたから歩きだすことが出来た。
僕は変わることができたんだ。
みんなのおかげだよ。
「だから、ありがとう」
言いたいことはまだまだあるけど、今はまだこれだけ。
ありがとう、みんな大好き!
******
DE戦後にみんなでサッカーしまくった後みたいな感じ。
お題:ひとりぼっちに感じるアナタへ5のお題
『ひとりじゃないこと』