□小悪魔
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正直、
テミン君がこんな子だなんて思っても見なかった。
「Σえええっ?!?」
目玉が飛び出すほど驚いたのは、私の部屋のベッドの上で。
私は服も着てなくて。
もちろん隣でぐっすり眠っていたテミン君も上半身裸だった。
下も確認しようと布団を捲ろうとする前に、ベッドの下に落ちている紛れもない男物の下着発見・・・
間違いない!
(やっちまったこれ・・・!!)
えええ・・・っ・・ど、どうする?どうすればいい?
っていうか、ここは私の部屋だから、誘ったのは私か・・・?未成年を?やっちまった?←
顔面蒼白していると、
布団の中に顔をうずめていたテミンが目を覚ました。
トロリとした目をこちらに向けて、瞬きするようにめをぱちぱちさせる。
「おはよう、なまえはやいね・・」
「え、あのっ・・・」
「なまえ姉が積極的で・・僕驚いちゃった」
「いやっ、・・あのねっ・・?」
「あんなに激しい夜久しぶり・・・」
(Σ・・って!!)
(はじめてじゃないんかい!!)
気を取り直してもう一度。私はおねーさんとして、こんなにカワイイ子にいけないことをしてしまったわけなのだから・・・
だから・・・
「あ、あのね?テミナ・・」
するとテミンはするりと腕を伸ばして私の頬にピトリ、と手をあてた。
「僕、なまえ姉気持ちよかったから・・・もっと一緒にいてもいいよ」
「え・・・」
「なまえ姉のものになってもいいよ・・・・それとも・・・僕はイヤ?」
目を見据えるように、じっと私の目を捉えて離さないまっすぐな瞳。
気がつけば私は、無言でフルフルと首を横に振ってた。
「しっかりと僕のこと掴んでてよね・・」
そう言って差し出された少し冷たい指先を、私がぎゅっと握った。
冷たさがひやりと、心臓に到達して。
テミンの瞳にゾクリとからだが震えた。
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