□今さら愛だなんて…
1ページ/1ページ








身長182センチ。


大柄なこの男に。


強引に押し倒された末のベッドの上。


ぜったい獣のようなセックスだと思ってた。





「ミ、ミンホ・・・・ちょ、ちょっとまって・・」


「え?うん?なに・・・??」



からだはもうしっかりと2人で1つになって。しかし、みっちりと密着した部分が、思いのほか気持ちよくてもう動かせない。



人間こんなにぴったりフィットするなんてありえない・・・、とちょっと現実逃避してみるも、

すぐに今に引き戻される。



「ね、もう、少し動いてもいい?」


ミンホが私の頬を撫でる。


「・・・いやっ!ιや!まだむり!!」


小首をゆっくりと傾げるような仕草をみせながら、ミンホをみあげると、大きな瞳が不安そうに揺れていた。


「いやっ・・あの、なんていうか・・・ι」

「俺が強引に誘ったからいけないんだよね?」


大きな瞳が、しっかりと私を捉えて離さない。


真剣な眼差しが、じーっと見つめれば見つめるほど、つながった箇所が溶けるように熱くなって、じわじわとまたそれは質量を増しているように感じた。



「ミンホ・・・・っ、はっぁっ・・・ちょっと・・きつくて…っ、」



「・・・なまえ?、」



顔を真っ赤にして。涙目で訴える私の様子に、ミンホもようやく気がついたみたいに目を瞬かせて。




それからチュッ、と優しい口付けを落とした。


やわやわと全身を解きほぐすようなキスを何度もして。



「こうして・・・・なまえがキスさせてくれるだけでいいから・・・」



そうしてただ熱くなっていくからだを抱きしめたまま、ミンホは私にキスだけを落としていく。



「・・・っ、つら・・・く、ない・・の?」


指先を震わせてそう言うと、ミンホは顔をあげて大きな目を瞬きさせた。





「一生愛してく人を、傷つけられないから…」




そうしてまっすぐにそんな言葉を口にした彼の真剣な顔に、




わたしのからだは正直にキュウン、と反応した。



「あ、・・・反則ですよ」


「…ミンホくんもだよ」








(この歳で愛が見つかるなんて思わなかったなぁ…。)





.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ