□年下恋愛事情
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テミン「あっはっはっ・・・・ははは・・・・!!!!お姉さんですか?って・・・ひーっ、アハハハハ・・・!!!!」


なまえ「・・・・・そんなに、笑わなくてもι」







【年下恋愛事情】





オニュがソファーに座って、

玄関に帰ってきたテミンとなまえに振り向いた時。


テミンは大声出して笑いながらひーひー言ってお腹を押さえてた。



その、彼女であるなまえは、
少し頬を膨らませておこっているみたいだ。




どうやらデートに出かけた先で、なにかあったらしいぞ、と。オニュは読んでいた日本語の教科書をぱたん、と閉じた。




なまえ「きいてよオニュ〜っ!」



どうしたの?と訊こうかともう一度振り返る前に、彼女はもうすぐ目の前まできていた。

オニュは少したじろぎながらも、顔に出さないように平静を装い、両手を自分の膝の上に置いた。

彼女に触れちゃわないように。



オニュ「デートでなんかあったの?」



彼女はソファーのすぐ目の前、足元に膝をつくようにして座り込んだ。


なまえ「今日!って言うか今そこでね?!」



話し出すと、玄関で紐のブーツを脱いでいたテミンもようやくやってくる。


テミン「帰りにコーヒー買って帰ろうって、一緒にチョコクロワッサン買いにそこのカフェ寄ったの、そしたらさ、」


なまえ「テミンにばっかりじゃ悪いと思って、わたしが出すよってレジに行ったの!そしたらね!」


テミン「僕となまえヌナ見て、店員さんが、なまえヌナに"お姉さんですか?"、って!」


なまえ「訊くなんて失礼だと思わない?!歳の差あるなと思ってても黙ってるでしょ普通!何その反応!わたしが彼女だったら何か不釣合いにみえるわけ?!ええっ?!」


テミン「あっはっは・・・なまえヌナ苛立ちすぎ!!」


なまえ「苛立つわ!




このカップルは彼氏彼女そろってマシンガントークだ。


僕はしばらく相槌をうつように、

うん、うん・・と2人にニコニコ笑って頭と一緒にからだを揺らしてた。




2人はその後もわいのわいの、なんで年齢が関係あるんだ、とか人にそんなことを訊くのは失礼だ、とか、個人の自由じゃないか、みたいな話をすごいスピードで会話し、


とうとうテミンが「喉乾いた」っていって立ち上がって。ようやくおさまった。



オニュ「・・・・大変だったね」


なまえ「まったくだよ!」



ぷんぷん怒るマネをするなまえ。

話すことで満足したのか、もうそんなに怒ってないみたいだ。



僕はうしろで牛乳をごっくごっく飲んでるテミンを確認して、

もう一度なまえの方に向き直った。



オニュ「・・・・彼氏がテミンだから・・歳の差、気になるんじゃないの?」


なまえ「・・・・へ?」


オニュ「テミンと並ぶから、気になっちゃうんでしょ?」



ぽかん、と口を開けて、目を見開いて驚いた顔をするなまえ。








オニュ「僕と並べば、気になんないんじゃないの?」










言い出してしまった言葉に、

彼女よりも先に僕の方が自分の口を手で押さえた。




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