□理解不能
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化粧を落とすと結構男っぽくなる、ぼこぼこした肌をぺたぺた触って。
なまえちゃんはにっこりした笑顔で俺の目を見つめる。
なまえ「ジョンヒョナだなぁ・・・、」
ジョンヒョン「・・・ん?」
わからなくて小首を傾げると、なまえちゃんはまたペタペタとほっぺたを触って優しく包むように顔を撫でた。
なまえ「やっぱりジョンヒョナは男の子だなぁ〜」
ジョンヒョン「・・・・お?、ん?・・・・・う、ん?な、なにが??」
なまえちゃんの言葉は時々理解不能。
俺はお返しになまえちゃんのふにふにのほっぺたを指で触って、少しつまんだ。
みゃっ。ってへんな擬音語を発してなまえちゃんが身を捩る。
面白くて何度もつまむようにぷにぷにを弄ってると、なまえちゃんにメッ、って手を叩かれて怒られた。
ジョンヒョン「なまえちゃん、あいかわらずほっぺスベスベだね」
なまえ「ジョンヒョナなんでこんなごつごつしてるの?」
ジョンヒョン「さぁ?なんでだろ?」
男だから、っていうのは、なまえちゃんにとっては答えにならないらしい。
なまえ「ジョンヒョンはこんなに可愛いのにね、」
大真面目な顔で俺を見つめてくる、なまえ。
ジョンヒョン「お、・・・おぅ?」
・・・返答に、困る。
朝になれば髭も生えるこの顔の、どこが可愛いのか?と、首を傾げたくなる。
どうみたってなまえの方が可愛いし、
"かわいい"という要素なら、なまえの方が断然持っているはずだ。
唇やらけーし、肌やーらかいし、すべすべだし・・ぷにぷにだし、目ぇかわいいし・・・・
そこまで想いながら顔のパーツをじーっと見ていたら、
視線を一回ひいたらなまえが顔を真っ赤にしてた。
なまえ「み、見すぎだからι///」
ジョンヒョン「いや、だってなまえの方がかぁいいから・・・」
真面目な顔して答えると、なまえが照れたように俺のおでこを小突く。なまえの恥ずかしい時の照れ隠し。
ジョンヒョン「・・・俺、お前の方が可愛いと思うもん」
付け足すようにそういうと、彼女はわかったから、って顔を覆いながら頷いた。
そうやって、俯いてうなじが見えそうになるところもまた・・・可愛いとおもうところだったり・・するんだよな、とか。
口に出しては言わないけど。
なまえ「あーもうチンチャッ・・ジョンヒョンはどうしてそう、かわいいのに、かっこいいんだろぅっ」
ジョンヒョン「ヲヲ・・・っ、なんじゃそりゃっ」
俺の世界でいちばん可愛い彼女は、今日も時々理解不能。
でもたぶん、
俺の事を世界で一番愛してくれてるのは、君。
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