□SOS
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【SOS】




ヌナ・・・、たすけてよ・・・?








広い公園の中を、

僕は夜中に一人で歩いてた。

散歩って言うには暗すぎる時間で。

迷子か家出か非行少年かって・・尋問されてもおかしくないような時間帯。


高校生の僕が歩いているにはね。







なまえ「・・・・・テミン?」





でも僕がここを歩いているのには理由があった。


テミン「なまえヌナ〜〜ぁっ」


力なく肩を落として、やってきたなまえヌナの肩に頭をのっけて項垂れる。




なまえ「ど、どうしたの?!こんな時間に・・・」


テミン「・・・ぼく、もうダメかもしてない・・・」


なまえ「えっ?えっ?どうしたのテミン?」




明らかに動揺するなまえヌナ。



・・・・してやったり。







テミン「僕、もう、だめなの・・」


なまえ「え?」



テミン「なまえヌナが居ないとひとりで眠れない!」




え、困ったなって顔して。

なまえヌナが縋るような眼でかわいらしく小首を傾げてみせる僕を見つめる。





テミン「なまえヌナ・・ぁ・・たすけて?」





ほらほら、もっと困ってよ?




それでね・・・?






なまえ「ど、どうすればいいの?ι」



テミン「いっしょに寝てくれればいいの、」





からだが冷えちゃったから、って。つめたい細い指を差し出せば、



なまえ「・・・う、ん、」





きみはホラ。

その手を優しく包み込んでくれるでしょ?

ぬくいその手で、僕のこころを温めてくれるでしょ?






テミン「早く帰ろう?なまえヌナ」











明日もまた。
迎えにきてあげるからね。




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