□たまには呼んであげる
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「おっぱ、足が痛いです」






なまえが急におっぱなんて言い出すから、テミンはよそう以上に驚いたかおをして、ガン見するようになまえにふりかえった





「いや、見すぎだから」

「今、おっぱっていった?」



「……いってない」

「いや、言ったよ(真顔)」

「言ったかもしれないけど、気の迷いだった。ごめん言ってない」


そういうと、
テミンは目の前でお腹を抱えてひーひー笑い出す


私は実は本当に足が痛くてちょっとまじで泣きそう



「笑わなくても…」

「ごめんごめん、…ん!」



…ん、?


「…てなに?」



いきなり私の目の前で屈みだして、向けた背中を叩くテミン

私は目を丸くして彼を見下ろす





「何って…乗れば?、背中」

「は?」

「足、痛いんでしょ?おぶるから背中乗って」

「え、…ぇいぃよι」



私がたじろぐと、引きそうになった足をぐんっ、とつかまれた




「大丈夫!僕より30cmも低いお前なんて重たくもなんともないから」




その言葉にカチンときて

私は彼の思惑どおりに…



でもしゃくにさわるのでドサッ、と乗る時体重を思いっきりかけてやった



「…ッテ!なまえひどい!」


「なんともないんでしょっ、」


「おまっ…家帰ったらおぼえてろよ」



前のめりになって膝を打ったテミンが、よろりと立ち上がって私を支えるように背中に腕を回した



よいしょ、っと。背中に私をのせたテミンが、ゆっくりと歩き出す









「・・・・・僕、ほんとになまえより年上だからね?」




「・・・・知ってるけど」




いつもつんけんしてる私は、

年上のテミンのことを、おっぱと呼んだことはなくて




けど・・・・







「なまえがおっぱって呼んでくれると・・・・嬉しい・・」









なんて






彼氏が言うから…ね











かえりみち

私はテミンの首に腕を絡ませて…こつん、とおでこを頭にぶつけて言った




「・・・・たまには呼んであげる」












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