□絶対的安心感
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ジョンヒョン「・・・・なまえちゃん、・・なまえちゃん・・?」
なまえ「・・・・・・ん、ぁ・・ごめん、寝てた?」
ジョンヒョン「どうしたの?こんな時間まで起きてたの?」
明け方近くなって帰宅すれば、当然なまえは寝ているものだと思っていた。
忙しい練習の日々に明け暮れて、寝顔を一目見るだけでもいいから、と思って立ち寄った、愛しい彼女のマンション。
玄関を開けたらダイニングの明かりがついてて。
部屋に上がれば予想通りなまえがソファーに座っていて。
そして目を閉じたままクッションを抱いて、頭をこっくりこっくり前後に揺らしていた。
なまえ「・・・・ん、ぅん・・もう、朝?」
ジョンヒョン「まだ夜中だよ。日は明けてない」
なまえ「・・・・・?なんでジョンヒョンいるの?」
ジョンヒョン「なんででしょう?」
茶化すと、少し唇を尖らせてなまえがこちらを向いた。
なまえ「・・・・この時間まで仕事・・・かかってたのね」
ジョンヒョン「すごい残業手当だよね」
なまえ「ごまかさないで」
なまえが腕を伸ばして、ぐっ、と俺の頬を包む。
なまえ「肌・・・・がさがさ。クマできてる・・・寝て、ないんでしょう?」
ジョンヒョン「寝てるよ。なまえより寝てる」
なまえ「嘘ばっかり」
ジョンヒョン「ほんとだよ」
なまえ「わ・・・たしは、だって・・・今まで寝てたもの」
ジョンヒョン「"寝てしまった"だけでしょ。なまえはいつも不安だって世界を怖がるから寝てないよ」
なまえ「ね・・寝てるよ・・」
ジョンヒョン「なまえはいったい何に怯えてるの?なまえは何かを大事なものを壊したの?誰かのものを奪ったの?他人を殺したの?」
なまえ「・・・・ちがうよ」
ジョンヒョン「なら、なまえは何も怖がることはないよ」
なまえ「・・・自分だけが・・・間違っているような気がする・・の」
ジョンヒョン「それは・・・俺と、内緒で付き合ってるから?」
なまえ「違うよ」
ジョンヒョン「なまえは何も間違ってないよ」
なまえ「間違ってなかったら誰も怒らないし離れて行かないよ」
ジョンヒョン「・・・・なまえ、」
なまえ「ん・・?」
ジョンヒョン「人はみんな、自分とは違う価値観を持ってるんだよ。だからそれは、なまえが、間違ってる、とかじゃないんだ。
なまえがもし、他の誰かだったら・・・・
俺はなまえをこんなに好きになってなかったよ?」
なまえ「・・・・・ジョンヒョン・・」
ジョンヒョン「ほら、ちゃんとベッドで眠って。俺は今日ここに、なまえの寝顔を見に来たんだから!」
なまえ「え・・でも・・・・っ!」
ジョンヒョン「世界中が敵にまわっても、俺と、俺の家族となまえの家族は、ぜったいになまえの味方だよ?わかるでしょ?」
なまえ「・・・・・・・う、ん・・」
なまえちゃんは最後、ソファーの上に涙を溢してた。
君がいるだけで
俺がいつもどんなに幸せな気持ちになれるか・・
君にはもっと、しってほしいな。
【絶対的安心感】
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