□寝たら元気でた
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リビングに行ったら、他のメンバーはみんないなくて。

ジョンヒョンが足を投げ出すようにしてソファーに寝転んでスマホ持ってた。



ジョンヒョン「なんだよ〜その目は〜?」


オニュ「??」



僕は今しがた寝起きでリビングに入ってきて、あジョンヒョンいたんだって思っただけなんだけど・・・。



ジョンヒョン「もっと仕事しろってか。昼真っからごろごろしてこの豚野郎がっていいたいの!」


オニュ「いや、まだ何も言ってないよ・・」



ジョンヒョン「俺にアマゾンでも南国地帯でも熱帯地方でも密林にでもいって仕事してこいよっていってんの!これだから現代っ子はっておもってんの!」


オニュ「いやだから、何もいってないって」



ジョンヒョンが「ヤー」っていいながらスマホをぶん投げてたから、僕は虫の居所でも悪かったのかなって、黙ってキッチンからペットボトルを取り出して部屋に退散した。



・・・



もう一回二度寝して起きるとお昼を過ぎてて。

ちょっといい匂いがして部屋から出て行くと、



ジョンヒョン「ジンギヒョンも食べる〜?」


って。ジョンヒョンがグラタン皿を両手にミトンつけて取り出しながら言った。



オニュ「・・・うん」



ジョンヒョン「ちょーチーズ食いたくなったんだよね〜。カマンベールミックスされてるやつね」


オニュ「うん・・・」



寝起きだからか、なんのことかよくわからなかったけど、美味しい匂いがするから美味しいものの話だろう。


僕は反対側の席に腰掛けた。

ジョンヒョンがスプーンを手渡す。


このまま、かっこめって言う意味なんだろうか?それとも、皿は自分で出せよって意味なんだろうか・・・?


後者だと思って皿を二枚取り出し一枚をジョンヒョンに渡す。



ジョンヒョン「あ、そっか!ヒョン優しいね」


って返ってきた。なんだ・・・・前者だったのか・・・。


オニュ「そのままいっても、いいよ?僕は自分の分さらに取るから・・」



ジョンヒョン「そのままいって舌やけどしろってか。アイドルの唇が火傷してもいいって言うんですか!」


オニュ「いや・・・いきたいのかなーって・・」


ジョンヒョンは時々、扱いづらいな〜って時がある。扱いづらいって言うか、絡みづらいって言うか・・・普段はものすごく謙虚でいいやつなんだけど・・・・・・って、渡しておいた皿にグラタン盛ってもらいながら考えることじゃないけどさ。



オニュ「ありがと」



ジョンヒョン「どういたしまして〜」




ジョンヒョンはスプーンの上にチーズをのっけてとけたところを伸ばしながらうれしそうににんまりする。・・・・子供か。数ヶ月しか誕生日違わないのに、12月をまたいだその向こうが壁の向こうのように遠く感じる・・・自分だけが年を取っていくような・・・いやいや、自分だけがきつい仕事をさせられてるなんて思ったことないし。第一ジョンヒョンが仕事をしないことを責めたりなんか僕は一度も思ったこともないし・・・夜中に仕事に行ってみんなに会えないのが寂しい・・・とか?豚野郎だなんて・・・僕はただの一度も思ったことはないよ・・・・・って、


言おうか・・・・・。どうしようか・・・・。



気がつけば、スプーンを握った手が止まってた。



ジョンヒョン「・・・・どうか、した?美味しくなかった?」


オニュ「いや、すこぶるおいしいよ」


お前が不安そうな顔で僕を見た後に幸せそうに笑うから。



とどのつまりは何もいえなくなるよ。




ジョンヒョン「どうしたの?なんか・・・・悩み事?」



いや・・・・・。


お前が元気ならいいの。











オニュ「寝たら、元気でたよ」














fin

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