□遠く遠く
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年の初めに声を聴くことしかできなかったなまえちゃんと、明日ようやく会える。
まるで半年ぶりみたいな感覚。
待ち遠しくて、朝3時から目が覚めた。
何度も何度も夢うつつの中で記憶を思い出すように1つ1つ思い出が蘇って。
目が覚めた時、・・・長い映画を観終わったあとみたいに現実離れした感覚を味わった。
なまえちゃん、今日、久しぶりに会えますね。
どんな服装で来るのかな。
どんなメイクしてくるのかな。
どんな靴はいてくるのかな。
俺にあって、どんな表情するのかな。
朝日がのぼるのが待ち遠しい。
楽しみで、待ちきれない。
今日はどんな服を着て、
どんなアクセサリーをつけて、
どんな靴をはこうかな。
そして、どんな話をしようかな。
口元は、自然と緩んだ。
もうすぐ・・・・
もうすぐですよ・・・
遠くから会いに来てくれる彼女に、とっておきのプレゼントを隠して。
もうすぐ、会えますよ。
遠く遠く、はなれていても。
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