□かわいいの定義
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私は、大好きな倉庫さんのところに走っていく。


倉庫で段ボールを持ち上げていたオンニに大きく手をふる。



なまえ「おんにいいいいいい!!!!」




「あ、おかえり〜出張だったんだよね」


なまえ「そそそそそ!!!!!」



オンニがこちらに気が付いて、手をとめてくれたので、私はすかさずオンニの隣に。



なまえ「そんなことより!!HSに新しい男の子が入ってるじゃないですか!!!」


「そう!!私も見た〜」


なまえ「ジンギくんと!ジョンヒョンくん!」


「戻ってきたばっかりなのに情報早いな〜」


なまえ「BSの方にも男の子新卒で入ったじゃないですか。あの、やたらイケメンの背の高い・・・」



「あの子はわかんないんだよね〜」


なまえ「さすがにBSまでこっち仕事関係ないですもんね」



「挨拶はしてくれるんだけどね」



なまえ「名札つけててほしいですよね。で、でっ!肝心のそのふたりなんですけど・・・・」


「うん?」



なまえ「可愛い顔の方が?」



「オニュくん!」




なまえ「え、えっ?だれだれ??」




「あ。ジンギくん!」




なまえ「あ、そうなんだ!私、可愛い顔の方がジョンヒョンくんかと思ってたよ?」



「ううん、ジンギくん!私はね、オニュくんって呼んでるんだ〜。オニュっぽくない?」


なまえ「いや、わかんない。まだ・・・そんな風に認識したことなかったです」



「ちょっと間近で見てみてよ、オニュっぽいから」



なまえ「まじでか〜じゃあ・・・ちょっと仲良くなってみる」







・・・


[後日]





ミノ「あ、ヒョン!おはようございます!」




私の後ろから、イケメン長身の声がする。



振り返ると、私の少しうしろを歩いていた・・・・たしか、ジンギくんに声をかけていた。



ジンギくんの目が、振り向いていた私の視線とぶつかる。



軽く、会釈。




ジョンヒョン「お前早くない?今日早出の日?」



ミノ「憶えること多いから早く来ようと思って」



ジョンヒョン「偉いね〜」






ジンギくんはなかなか長身、イケメンの名前を言ってくれない。もどかしい。



そうこうしているうちに二人の歩みはだんだんと前にいた私に近づいてきてしまう。



ふたりが私の横を通り過ぎる。



ミノ「おはようございまーす」


ジョンヒョン「おはようございます、」




ふたりが、一応先輩である私の横を会釈して通り過ぎる。綺麗すぎる整った顔立ち!可愛すぎる笑顔!


ああっ、かわいい・・・。


眩しすぎる・・・・。





二人の背中を見つめていると、自分の背後に人影。


バッ、と振り返ると、ジョンヒョンくん、だと思われる彼が。立ってる。



なまえ「あ、おは、よう・・・?」


オニュ「おはようございます、」


なまえ「もう、会社慣れた?」


オニュ「あ、はい」


なまえ「倉庫の人知ってる?」


オニュ「はい。時々変わった名前で呼ばれます」


なまえ「あ、そうなんだ‥」



誰にでもあだ名つけてんのね・・・。




オニュ「なまえさんは‥この仕事大変ですか?」


なまえ「え、すごいね。もう私の名前覚えたの?」


オニュ「倉庫さんの次くらいに覚えました」


なまえ「私もジョンヒョンくんのことすぐ覚えたよ!」


オニュ「あ、ジョンヒョン・・ですか・・・」



あれ。

なんか、一瞬曇ったような?

表情にかげりがみえたような・・。


もしかして名前・・そう呼ばれるの、いや、だった?とか?


あだ名?やっぱあだ名が必要ってことなの?!



なまえ「・・・・でも私、今一番仲良くなりたいのはジンギくんなんだ〜」



オニュ「ほんとですかっ!??」




なまえ「・・・・。」




いや。すごい、食いついてきたな。

めちゃめちゃ前のめりにくいついてきたな。


もしかして、ジョンヒョンくんもジンギくんと仲良くなりたいのかな?


私にすぐ声かけてきてくれたってことは・・・もしかして、同期の仲はそんなによく、ない??



なまえ「・・・・一緒に・・・・じゃあ・・・ご飯、食べ行く?」




オニュ「行く!!」



なまえ「・・・・。」



めちゃめちゃ、食いついてきたな・・・。

ほんとに誘って欲しかったんだなぁ。



なまえ「じゃあ・・・・うまくいくように祈ってて!」


オニュ「え、そんなにハードル高いんですか?」


なまえ「いや、・・・高いよ。声かけたことないし」



オニュ「そんなに高くなくても、僕ふつーの店でいいですよ?」



なまえ「あ、お店ね。・・・・ほんとに行きたいんだね・・」


オニュ「え?」



なまえ「いや、ジョンヒョンくんほんとに行きたいんだなって」


オニュ「ジョンヒョン・・・誘ってるんですか?」



なまえ「・・・え?」




そこで。


思考は一瞬停止した。停止して、もう一回最初から考え直した。







なまえ「ごめん。もう一回、名前、言ってもらってもいい?」


オニュ「え?僕の?ジンギです‥?」





なまえ「・・・・・・・・・・・・。」





まずい。


まずいっていうか、やばい。

やばいって、いうか、うん、そうだよね。そう。そうなのよ。











なまえ「やっぱり、私の可愛いはジョンヒョンくんで間違ってなかったんだよね」







オニュ「え?」


なまえ「いや‥、あ・・・うん。とりあえず、オニュくんとご飯食べ行くわ」


オニュ「え?」




平静を装うと必死で目が泳ぎまくっている私に、

ジンギ氏はきょとんと目を丸くする。


おしまい。

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