□かわいいは正義
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テミン「か・・・・っ、かわいいぃいい〜〜!!!」



打ちひしがれるようにキュートなものに奇声を発するこのテミン。

普通はペットや小さい幼児を見た時にあげる奇声だがこれ、



なまえ「・・・・うるさいよ、そこ」




・・・・"わたし"に発せられている。




テミン「寝起きの二重超かわいい」


なまえ「わかったから離れて!」


テミン「はいっ!ただいま!」



シュタッとベッドから飛び降りてくれる忠犬のようなテミン。

彼氏に昇格してかれこれ1年・・だろうか。




なまえ「こんなおばさんとつきあってて周りに怒られない?」


テミン「こら!誰!アジュンマとか言ったの!ヌナはれっきとしたヌナでしょ!」


なまえ「ヌナだけどさ〜」


テミン「30過ぎたら全員そんな変わんないことがわかりました」


なまえ「変わるわ」



テミンくんは自分の方がよっぽどかわいいかわいい云われてるくせに、変わっている。


自分がかわいいって言われると男だから全然嬉しくないとか言って。こんな年増にかわいいって言うなんてどうかしてる。


なまえ「テミンくん変わってるよね」


テミン「それはよく言われる」



なまえ「よく言われるんだ」


テミン「でも人の好みはそれぞれだから。個性だから」


なまえ「・・・・あ、っそう」


テミン「なまえさんの好みはー、ボク、で合ってますか?」


なまえ「うん、まぁ・・・30過ぎたから良しとするか」


テミン「良かったです、ボクが年を取って」


なまえ「・・・よかったね」


テミン「冷めたなまえさんもボクの中でカワイイ、ですよ」


なまえ「はいはい」


テミン「自覚してますか?ボクのかわいいが全部なまえさんだって」


なまえ「私は別にかわいい自覚なんてないし」


テミン「自覚‥してないですか?そうですか・・・」



しょげたように項垂れてとぼとぼとソファーに戻って行くテミン。




なまえ「朝ごはん食べる?」


テミン「最近絶対幸せ太りしてきて困っているんですが・・・」


なまえ「え、じゃあ作らないよ?」


テミン「そういうこと言わないで」


なまえ「どっちよ。てか、別に全部食べなくていいのでは?」


テミン「なまえが作ってくれるのに残すなんてェ・・・・」


なまえ「いや、ダイエットしたいって言った人は誰なのよ」


テミン「なまえも一緒にササミだけにしない?」


なまえ「やだよ」



そしてまたエプロンの紐を後ろ手で縛った途端にまた、奇声。




テミン「エ・・・ッ、ちょっと・・・かわい、すぎる・・・!」






おしまい。





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