□ドMな君に手を出したら
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ある日宿舎に出向けば、

気持ちよさそうにあいつが寝ていた。


・・・きむじょんひょん。



ジョンヒョン「ンう〜〜・・ぬなぁ・・」



急に名前を呼ばれたかと思い振り向けば寝言で。



ジョンヒョンはごろりと狭いソファーの上で寝返りを打った。


上を向いた拍子に腹が見える。


こういうのをどこかで見たことがある。


・・・、ああ、あれだあれ。動物園の檻の中でお腹見せて寝てるライオン・・・みたいな。

猫科のような・・・犬のような・・・。




私はまじまじと上からソファーに寝転ぶジョンヒョンを見下ろした。


よく腹が見えていて、股上の深いパンツでおへそは隠れている。

さらさらした肌に、指を伸ばそうとして、

・・ピタリ。


手を、止める。




これで起きちゃったら気まずいわよね?


最悪、「ヌナ・・・何してるの?」なんてことになるわよね?


いくら可愛いからって・・・。





ジョンヒョン「ん〜〜ぅ・・むにゃ・・ぬなぁ‥っぽしてぇ・・・」




なまえ「っ?!」



(ど、どんな夢を見てんだよ・・・!)



無意識で唇をふにふに動かすジョンヒョン。




私は、

とりあえずお腹をしまってあげよう!

と、服の裾をそーっと摘まむ。


ゆっくりとおろすようにしながら、ヒタ、と彼のお腹に触れてしまった小指。

私は掴んでいた服から手を離し、

そろりそろりと肌に手を伸ばした。


・・・ぴたりと、手の平をお腹につける。

お腹は、

寝息と共にゆっくりと上下に動いた。

手が、上下にゆっくりと動いてく。



なまえ「・・・・・ふふっ、」




起きないジョンヒョンに調子乗ってきて、私はその手をするりと上の方へ・・。


指先はゆっくりと這うように肌をすべり、コリッ、とした触感のところで止まった。


さすがに少し我に返ったけど、中指でそれを押してみても、ジョンヒョンはピクリとしない。

まだ起ちあがってないから、感度がないんだろう。


私はゆっくりと指の腹で舐め回すように擦った。

ぴんっ、と先端が起ってくると、捏ねたり、指の間で挟んだりしてみる。



じぃーっと眺めていたジョンヒョンの表情が、


ちょっとずつ、なにかを訴えるような難しい顔になってきた。


そろそろ・・・・限界だ。


手を離せ。指を離せ。


そう、思考ではわかっているのに、左手は勝手に、今度は下半身へと伸びていく。


深い股上の中に手を突っ込み、下着の上から触ってみる。

まだ持ち上がってないそれ。


触れて、握りそうになってからようやく我に返り、パンツから手を引き抜こうとした時。

ドクンッ、とジョンヒョンのものが熱を持って硬くなった。



なまえ「・・っ!」


びくりと肩を揺らして振り返るようにジョンヒョンの顔を見ると・・・





ジョンヒョン「・・・・なまえぬなぁ。なにしてんの?」



寝起きなのにすっかり目の覚めてる顔をしたジョンヒョンが、上体を少し起き上がらせてこっちを見ていた。



なまえ「・・・・いや、あの・・ι」



ジョンヒョン「えっちしたいなら、そー言えばいいのにっ?」


語尾にハートマークを付けながら。



ジョンヒョンはにっこりと笑って、

胸をいじってた私の手首をホールドして甘い声で、言った。






ジョンヒョン「もっと、俺のことめちゃくちゃにして?」












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