□世界のことなんて何もわからない
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※会話文のみ










なまえ「わたし、韓国のペンカフェのことから韓国の主要アーティストの名前を全部言えるような日本の女の子たちって、尊敬に値するわ!」


オニュ「僕だって別に、貸借対照表も損益計算書も作れないから。それと同じことだよ」


なまえ「ぜんぜん違うことだよ」


オニュ「なまえはダンスの基本ステップも発声の仕方もしらないかもしれないけど、僕は勘定科目が何なのかもしらないし、計算の仕方もわからない。そういうことだよ」


なまえ「ぜんぜんそうじゃないよ!」


オニュ「どうして?」


なまえ「・・・どうして?、?」



オニュ「必要だから覚える。必要ないから覚えない。それだけの違いでしょ?」


なまえ「それはそうだけど・・・」


オニュ「僕が財務諸表の構成を覚えると何か特になる?なまえにダンスのステップを覚える必要がある?」


なまえ「いや・・・・な、い・・けど・・ι」


オニュ「あ、ジョンヒョンだ。ジョンヒョーン!」


ジョンヒョン「んあー?、?」


オニュ「ジョンヒョン、マスタ-さんの名前とか、ペンカフェさんの名前とかって全部覚えてる?」


ジョンヒョン「全部って言うか、大きいところだけね。最近のは知らないよ?」


オニュ「ね?ジョンヒョンはすごいでしょ?」


なまえ「・・え??、え?」


オニュ「僕は別にマスタ-さんの顔とか、ペンカフェの名前とか知らないもん」


ジョンヒョン「ヒョンはあんまネットしないしね」


オニュ「最近ジョンヒョンに聞いて、ちょっと見る様にしてるけど。だから僕は、ネットのいざこざとか知らないし」


ジョンヒョン「知らなくていいことの方が多いけどね」



オニュ「僕が空港で顔をあげたりしないのは、誰が自分のマスタ-さんなのか知らないからだよ。ジョンヒョンみたいに、あれだけのカメラの中で自分のファンを探すことなんて僕には真似出来ない」


ジョンヒョン「慣れちゃえば自然と目が行くんだよ」


オニュ「僕はそういう訓練してこなかったからね」



なまえ「それと、わたしがすごいねって言った話とは繋がらないでしょ?」


オニュ「同じことだと思うけど?」


なまえ「どうして?」


オニュ「その人は、自分の生活の中に"それだけのものが必要"だった、だけでしょ?」


なまえ「そうかしら?」


オニュ「そうだよ。別に韓国アイドルに詳しい人がじゃあ韓流スターを全部知ってるかって言ったらそうではないし、Jアイドルや俳優さんや、ましてや劇団員さんまで詳しいと思う?そうじゃないでしょ?"特化してる"と言っても、それは"ほんの一部"だよ」


なまえ「そうかしら?」


オニュ「申し訳ないけど、僕はキボムより知ってる芸能人少ないと思うよ?」


なまえ「きぼむはだって…こっちに友達がいないから・・・」


オニュ「それと同じことだよ。必要だから知る。必要だから広げる。知識は必要な人だけが持っていればいいと思うよ」


なまえ「わたしは何も持ってないわ」


オニュ「そう?僕はイチョウ切りと短冊切りの違いもよくわからないけど?」


なまえ「知ってるじゃない」


オニュ「僕はグラタンも作れないし、パスタも茹でられない」


なまえ「作り方くらい書いてあるわよ」


オニュ「じゃあ、名前だって、本人に名刺がついてれば言えるよね?」


なまえ「はぁ?」


オニュ「芸能人名鑑に誕生日と顔写真が載ってたら、その人のプロフィールみんな言えるよね?それってすごいの?偉いの?尊敬に値するの?」


なまえ「だぁ〜!か〜ら〜!!そういうの暗記出来てる人ってすごいね!って思うって話!」





オニュ「じゃあ、覚えれば?」




なまえ「・・・・・」





オニュ「べつになまえの人生に必要ないから、覚えなくてもいいよね?」


なまえ「う、・・・」



オニュ「そういう、最初から結論の見えてる討論するの、なまえ好きだよね」


なまえ「お、怒ってんの?ι」


オニュ「怒ってないよ。面白いなぁ、とは思ってるけど」


なまえ「そ、そういえばジョンヒョンは?」









オニュ「とっくに飽きて眠っちゃってるよ」








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